今回だけは

 平成21年度予算案及び関連法案が衆議院を通過しました。憲法規定の30日ルールにより、予算の年度内成立に見通しが立ったことは、当面の責任を果たすことができたと思います。昨年の「ガソリン国会」のように、予算案に対して野党が執拗に抵抗しなかったことは、今の経済情勢を鑑みれば賢明だったと評価します。今後、審議は参議院に移りますが、予算を新年度から執行するためには、関連法案(60日ルール)の成立が不可欠です。今回だけは、速やかな審議と議決を野党は果たす義務があります。日本経済は待ったなしの状態です。「足りない」との理由で反対であれば、成立後に補正を組む事だって可能です。来年度当初から確実に予算執行しないと、地方も困りはてることは分かっているはずです。

陸上総隊の検討へ

 8時から自民党国防部会防衛政策検討小委員会。「防衛大綱」の見直しに関する議論。海・空自衛隊には、いわゆる最高司令部があるのに陸上自衛隊には存在せず、米国陸軍司令部とのカウンターパートがないと指摘。これから「陸上総隊(陸上自衛隊最高司令部)」を検討していくことで合意したわけですが、同時に方面管区制(西部方面総監部など)の廃止という声が出ました。これには賛成できません。憲法の制約上また集団的自衛権の政府解釈上、自衛隊の活動には国民の理解が極めて重要であり、その役割を担っているのが地方に所在する自衛隊員です。札幌では「雪祭り」の雪を運んだり、熊本では公道でパレードを行ったり夏祭りの際に駐屯地を民間に開放したり、方面管区制には地域に根ざし文化に溶け込む役割もあるのです。

 帰熊。熊本市議会議長の就任祝賀会に出席し祝辞を述べました。竹原孝昭先生に心から敬意を表しお祝いを申し上げます。明日は東京へトンボ帰り。

元気なうちに

 大阪府に住む103歳の男性が、昨年4月に「ねんきん特別便」を受け取った際に年金記録漏れを見つけ、66歳の息子が年金相談センターで記録訂正を請求したのに、9ヶ月以上たった現在でも増額分が1円も支払われていないことが分かりました。未払い分の年金は500万円以上に上るとみられます。社会保険庁は訂正処理の滞留件数は約90万件に上っており忙しいと説明していますが、そのずさんな対応は今日に始まったわけではありません。一刻も早い対応が求められると同時に、「後期高齢者には未払い分の半額は即日仮払い」など、メリハリをつけた対応を求めていきます。

火事場泥棒

 21:00、恒例のプロジェクトJ.に参加。マニュフェストの再検討に着手。

 『火事場泥棒』をご存知ですか?「火事の混乱に乗じて、窃盗を行う人」という意味です。最近、目立って発言する方の中に『火事場泥棒』的な人が混じっているように思います。「不景気に乗じて、構造改革を止めようとする人」が出てきたり、「かんぽの宿の安売り批判に乗じて、郵政民営化を後退させようとする人」が出てきたり。皆さん、決してだまされない様に気をつけてください。

自信を持って

 上京。米系の会社に勤務する知人がこんな話をしました。

 「米英の金融機関に資金は残っていない。米英では毎日、恐ろしい数の倒産や解雇者が出ている。それでも世界経済が倒れないのは日本が支えているからだ。日本の金融機関は傷んでいない。なのに日本人はあまりにも自信がなさ過ぎる。世界で最も長い歴史を持つ皇室、伝統、文化、勤勉さ、アイデアがあるのに、何故そんなにも悲観的なのか。」

 確かにその通りです。決して楽観してはいけませんが、不安をあおりすぎるマスコミにも責任があります。日本再生の可能性を信じて、日本人として自信と誇りを持って頑張っていきましょう!