問題点は4点あります。
この条例については、自民党系や保守系の地方議員も危険性に気づいてない場合が多いようです。条文を読むと言葉巧みに意味不明なことが書かれています。
一、最高規範性を有すること
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「まちの憲法」であると自称します。これに反する過去の条例や規則は廃止または修正されます。また以降の自治体の政策は将来にわたって「自治基本条例」に縛られることになります。「自治基本条例」も他の条例と同列に過ぎません。条例の中に最高規範性をもつ条例とそうでない条例があるとする考えは、法秩序として成り立ちません。
二、市民との協働
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市民とは誰のことでしょうか。一般市民である有権者は選挙を通じて議員を選びます。選ばれた議員が議会で行政を監視します。これが議会制民主主義です。ここで出てくる市民とは「プロ市民」のことを指します。「プロ市民」が議会の頭越しに行政をコントロールしようとします。
(つづく)
【写真】国家観のない政権では日本が危ない!