「最初から野党審議拒否」
先週28日午後に開会した衆議院予算委員会の報道です。
新聞やテレビでそう報道されていたので大変残念に思い、国会対策委員や予算委員の議員に経緯を電話で確認してみました。
話を聞く限り全くのデタラメです。
審議に先立ち、28日午前中に日程協議が行なわれましたが、開催日について与野党で折り合いがつかないままの状態でした。日程が決まるまで予算委員会が始まることはありません。金曜日の午後ということもあり、野党議員はすべて地元へ帰ってしまいました。
ところが事件が起こりました。
夕方の16:30に突然、衆議院予算委員会が始まったのです。民主党による強行審議です。「衆議院テレビ」から御覧になれます。審議拒否をしないはずの共産党でさえ、この日ばかりは委員が不在だったことからも、唐突な開催だったことが伺えます。
趣旨説明を20分程度行い、審議日程まで決めてしまったようです。
そもそも、1月24日の通常国会開会日が遅すぎます。自民党政権下でのリーマンショックによる経済危機の際は1月5日に開催していました。与野党による十分な審議が必要だからです。
今回野党は再三、年頭の早い時期からの召集を求めていたのですが、民主党が応じることはありませんでした。予算案の不備を指摘されるのが辛いのは理解できますが、政府は堂々と受けて立つ義務があります。
「日本の為に審議拒否はよくない」ことは百も承知です。しかし「野党をだまして審議のテーブルにつかせず、時間切れに持っていく」戦略は卑怯であり姑息であると断じます。
【ラジオ熊本天国】1月第2週の放送分。福島県いわき市からニックネーム「ボウズプロパガンダー」さんと電話による対談です。外国人参政権や人権擁護法案などに切り込んでいます。視聴できない方はこちらから。