エリザベス女王の訃報に接し、王室と政府並びに連邦国、そして国民の皆さんに心からのお悔やみを申し上げます。
昨夜は英国武官サイモン・ステイリー海軍大佐の離任セレモニーに出席のため駐日英国大使館にいました。まさか数時間後に女王崩御の連絡を受けるとは思いませんでした。
近年、日本と英国は、かつての日英同盟を彷彿させるような安全保障上の強い絆で結ばれています。例えば、「日英外務・防衛閣僚会合」いわゆる「2+2」はこれまでに4回実施。また、昨年は英海軍の最新鋭空母クイーン・エリザベスを中核とする「空母打撃群」がインド太平洋地域に展開し、自衛隊や米軍と共同訓練を実施しました。空母は日本にも寄港。我が国の掲げる外交構想「自由で開かれたインド太平洋」にコミットするものです。さらに、自衛隊と英国軍が共同訓練などを円滑に実施するための協定「日英円滑化協定(RAA)」締結については大枠で合意し、署名に向けた詰めの段階です。
装備関連では「物品役務相互提供協定(ACSA)」を結び、中距離空対空ミサイルなど防衛装備品の共同開発が進んでいます。特筆すべきは、F-2戦闘機の後継となる次期戦闘機の日英共同開発。合意に向けて体制構築が着々と進んでいるところです。
何をもって「同盟」とするか。明確な定義はありませんが、客観的に見て日英は既に同盟関係としての体裁は整っているというのが国際社会の評価です。既に英国は日本の事を「Allies(同盟国)」と呼びます!日本はどこに気を使っているのか…