戦略的自律性

公益財団法人国家基本問題研究所(櫻井よしこ理事長)が主催するシンポジウム「半導体同盟-日台協力が拓く新たな未来-」にて基調講演を担当させていただきました。

半導体と安全保障が結びつけられて議論されるようになったのは、日本ではごく最近のことです。経済安全保障の観点から、国家や国民に不可欠な物資を国内で確保する「戦略的自律性」が求められるようになり、その代表的な物資のひとつとして半導体の重要性が語られるようになりました。

「半導体の戦略的自律性を高めなければ、日本の未来はない」と言っても過言ではなく、それほど半導体の確保は死活的に重要なものとなっています。

また、半導体は国防とも密接に関わっています。例えば、昨今の戦いでは無人機の使用が必須になってますが、無人機のセンサーをはじめミサイルや戦闘機、艦船、車両など、軍の装備品すべてに半導体が組み込まれており、半導体なしに国防は成り立たないと言えます。

現代社会のあらゆる分野で半導体は要(かなめ)です。「シリコンアイランド」九州の中心地である熊本出身の議員として、その戦略的自律性を高めていくための取り組みを政府・企業と連携しながら加速して参ります。