9:00〜11:00、衆議院 予算委員会。
11:15、衆議院 財務金融委員会。今年も「米の臨時特例法案」を賛成総員で可決しました。
●「米の臨時特例法」とは、米の生産農家に対する交付金を捻出する法律です。日本の米の自給率は100%。外国産米は基本的に輸入制限しているからです。年間流通量として日本で必要な米数量は約800万トン。日本での米の生産量は「減反」によって900万トン前後に調整されています。その結果、水田の3割以上は休耕田になります。農家の所得保障をしなければなりません。ところが、世界の米流通量は5億トンもあるのです。世界一美味しい日本の米を「減反」させることなく世界市場へうって出るべきかどうか議論をしています。自由化した場合、高級な日本の国産米は中国沿岸の富裕層がすべてを買ってくれるでしょう。
一方、自由化により極端に安い米が日本に大量輸入されます。その場合、日本人は高い国産米(輸入米より5倍くらい高くなる推定)を買えるかどうか。今より安い輸入米を買う庶民層と、5倍高い国産米を買う富裕層に分かれるでしょう。日本人なのに国産米が買えなくなることや国産米が贅沢品になることを是とするかどうか。交付金は不要になりますが、それでも自由化すべきかどうかの政治判断を行わなければなりません。