●総事業費54億円を費やした「熊本城本丸御殿」が復元され、本日落成式が行われました。130年前の西南戦争で焼かれているので、本来の姿を知る人は誰もいません。復元に100点満点はありませんが、二条城二の丸御殿や名古屋城本丸御殿とは特徴が異なり、当時の時代背景と加藤清正のセンスをうまく表現することができたのではないかと思いました。熊本城復元計画への寄附金総額 は12億656万5996円!一口城主27,154名の皆様には心から感謝を申し上げます。
紙一重
青井さん
●本日、文化審議会が行われ、人吉市の「青井阿蘇神社(本殿・廊・幣殿・拝殿・楼門)」が国宝に指定される運びとなりました!すでに重要文化財でしたが、その中でも極めて優秀で、かつ、文化的意義の深いものが国宝としての指定基準です。熊本県に所在する文化財としては本件初の国宝になります。私は昨年夏に訪問しました。皆さんも是非訪問することをお勧めします。
国宝として評価された点は以下の3点です。
- 社殿群は、相良氏の発起により慶長15年から同18年にかけて計画的に造営されたもので、統一的意匠を持ち、完成度が高い。
- 各社殿は、急勾配の茅葺屋根、黒漆塗と赤漆塗を併用する技法、木鼻等の意匠に中世球磨地方の建造物の伝統を継承しつつも、錺(かざり)金具の意匠にみられるような桃山期の華麗な装飾性も取り入れ、近世の球磨地方における社寺建築の手本となった。
- 本殿前面の雲龍など要所を飾る秀麗な彫刻、特異な幣拝殿形式などは、広く南九州にその影響が認められ、南九州における近世神社建築の発展において、深い文化史的意義が認められる。
大江康弘参議院議員
●朝一便で、今週2回目の上京。衆議院本会議終了後、日比谷公会堂で行われた「揮発油税の暫定税率の継続を求める地方の声総決起大会」に参加。民主党の大江康弘参議院議員は、山口二区の補欠選挙について「大きなターニングポイントだ。暫定税率維持の結果を頂かないとダメになる」と強調。また、暫定税率維持を盛り込んだ税制改正法案の、参議院での審議にも触れ「正々堂々と審議が行われないのであれば、しっかりと衆議院の3分の2で与党が再可決することを支持したい」との発言がありました。民主党にも心ある議員がいるものです。税の徴収のあり方と、税の無駄遣いを是正することは、それぞれとても重要ですが別々に議論しなければならないと考えます。
圧倒的
●自民党人権問題等調査会では、「人権擁護法案」の議論も10回目です。反対意見が圧倒的に占めている、というより、議員から賛成意見は聞こえてきません。議論が平行線であれば、さらに続けていく必要性があるでしょうが、そうではないので廃案の方向で決着してもいいのではないかと思います。衆議院財務金融委員会では質疑に立った「NACCS法案」を可決。午後の便で帰熊。