●司法制度改革のもと司法試験合格者を増やした結果、弁護士の数が飽和状態です。新人弁護士はまず弁護士事務所に籍を置き、給料をもらい修練を積むイソ弁(居候の弁護士)になるのが普通でした。今は、机ひとつだけ置かせてもらって給料は出ない軒弁(軒先を借りているだけの弁護士)があふれ、弁護士の質の低下も明らかになってきました。日本は米国のような、行き過ぎた訴訟社会を目指すべきではありません。日本社会の良識と「和をもって尊しとなす」文化を大切にすべきだと考えます。そこで本日、法務省を訪問し鳩山邦夫法務大臣に直接申し入れを行いました。
提言(要約):
- 新司法試験受験資格の見直し:法科大学院修了者に限定されている現在の新司法試験制度の受験資格のあり方(予備試験制度を含めて)を根本的に見直す。
- 司法試験合格者数の見直し:受験資格の見直しを行うまでの間、司法試験合格者を、1200人〜1500人程度とし、合格者の能力低下がみられないかを慎重に判断する。
- 司法制度改革の検証:司法制度改革は社会を良くするための手段に過ぎない。法科大学院を存続させること自体が改革の目的になっては本末転倒である。将来に禍根を残す前に冷静に検証を始めるべき。