「祭のあとの寂しさ」とはよく言ったものです。街も静けさを取り戻しました。早朝から熊本市職員の皆さんやボランティア仲間とともに、観光客が残していったゴミ清掃活動を行いました。その後は、講演をしたり挨拶まわりをしたり、日常活動に励みました。
打ち水記録更新
帰路
トルコ政府へ要望
イスタンブールから約600キロ離れた首都アンカラへ空路で移動。イスタンブールは経済の街、アンカラは行政の街。ニューヨークとワシントンのような関係でしょうか。ビナーリ・ユルドゥルム運輸大臣と約1時間会談。昨日の労働ビザの案件を陳情したところ、「私に任せてください」という心強い返事をいただきました。その後、キャルシャッド・テュズメン国務大臣(海外貿易担当)と約1時間会談。日本人赴任者が増えて日本人学校が狭いし高校もできない。広い移転場所の提供を要望しました。日本人赴任者にとって子どもの教育環境は最重要で、日本人学校を充実させることが、民間企業による貿易の促進に直結すると訴えました。その他にも、時間の許す限り、ODA(政府開発援助)事業の視察やトルコ国会議員との意見交換などを精力的に行いました。
歴史的大事業
アジア大陸とヨーロッパ大陸はボスポラス海峡によって分断されています。しかし、現在は2本の橋によって結ばれました。そのうち1本は日本企業が建設したことは昨日触れました。さらに現在、「ボスポラス海峡横断鉄道建設工事」が行われており、海底トンネルによって二つの大陸が結ばれようとしています。この国家プロジェクトを受注しているのも日本企業(大成建設)です。
建設現場を視察し要望を伺いました。この大工事には最低でも25名の技術者が必要にもかかわらず、10名分の労働ビザしか発給されていないので大変困っているとのこと。原因を大使館に確認したところ、トルコの技術者労働組合が自分達の仕事を守るために、外国人技術者を入国させないように圧力をかけているとのことでした。明日のアンカラでのトルコ政府との会談で、この問題を取り上げることを約束しました。