形式犯ではありません

 政治献金規正法は、5万円を越える寄附の公開を義務付け、また、他人名義の寄附を厳に禁止するなど、政治資金の透明性を確保することで政治活動を国民の不断の監視のもとにおくことを大原則としています。民主党小沢代表の西松建設献金事案は、違反であることを認識しながら第三者名義の寄附を受け、虚偽記載を行ったということで、単に収支報告書の記載に関する形式上の違法行為ではなく、政治資金規正法を意図的に脱法する悪質な偽装献金と言わざるを得ません。また、法律に違反しておいて、法律を変えろといっていることは全く理解できません。

 与野党議員を問わず、違法な献金は根絶すべきです。その後の政策を左右するような政治献金は受け取るべきではありません。米国型の個人献金システムは日本には馴染まないでしょう。日本では、いっそのことすべての献金(企業・団体・個人)を完全廃止すればよいと思います。政治活動資金や選挙資金は、国から支給された一定額ですべて賄うことにすれば、クリーンな政治ができるのではないでしょうか。腐った政治には思い切った荒療治が必要です。

閣議決定は抑止力

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射すると公表している。弾頭が何かは不明だが、日本の方向に発射する以上、対処するのは当然だ。日本領土に着弾しなくてもブースターが落下してくる可能性がある。「弾頭ミサイル等に対する破壊措置」は自衛隊法第82条の2に書いてある。それによると、以下の通り。

①我が国に飛来するおそれがあると認められる場合

 → 第一項(あらかじめ、閣議決定による内閣総理大臣の承認)

②我が国に飛来するおそれがあるとまでは認められない場合

 → 第三項(あらかじめ、防衛大臣が破壊措置を命令)

 政府は②で進めようとしているようであるが、私は①を行うべきだと思う。事前に閣議決定をすることで全閣僚に責任を負わせ、着弾等により緊急事態が発生した場合にはオールジャパンで、あらゆる分野で対処を行うべきであろう。まずは発射させないことが肝心。そのためにも①は抑止力にもなる。

2連覇!

 13時から約一時間の衆議院本会議が終わり、走って議員会館の事務所へ。テレビのスイッチを入れてTBSにチャンネルを合わせる。2006年に引き続き、WBCでは見事に日本チーム「侍ジャパン」が優勝!その瞬間に間に合いました。夜は再放送を見てニュースを何度も見て喜びの余韻に浸ります。イチローの決勝打は何度見てもスバラシイ!

春の日差し

 春の暖かい日差しのもと辻立ち。30分も話せば汗ばむ季節になりました。今週はいよいよ来年度予算が成立しそうな気配です。「消費者庁設置法案」をはじめ、他の法案も一気に審議入りする予定です。忙しくなりますが頑張ります!

臓器移植を考える

 日本移植学会によるシンポジウム「日本の臓器移植を考えよう 〜日本人が日本人を救える国に〜」が熊本テルサで行われ、パネリストととして参加しました。12年前に「臓器移植法」が制定されましたが、これが妥協の産物で、患者が日本国内でドナーを確保するには難しい状態が続いています。熊本市の宮原敬助君は3月15日に心臓移植の為にドイツに出発しましたが、8,600万円の費用がかかります(なんとか募金で1億円集まりました)。12年間で脳死での臓器提供は僅か81例にとどまります。また、15歳未満は臓器を提供できないルールは小児患者にとっては死活問題です。野党議員も参加していたので、たなざらしにされている「臓器移植法改正法案」の迅速な審議入りや採決についてお願いをしました。