硫黄島に係る遺骨収集帰還推進に関する関係省庁会議

私が議長を務めていますが、内閣官房・外務省・厚労省・防衛省などから12名の構成員による会議なので、今回は三密を避けて、持ち回りでの開催としたところです。

1945年「硫黄島の戦い」から今年は75年目の節目です。3月28日には、硫黄島にて日米合同で戦没者追悼式典を予定してましたが、高齢の遺族が多く、COVID-19に感染した場合の重症化リスクを回避するため中止となりました。

会議では、昨年度における硫黄島遺骨収集帰還の取組状況等を踏まえ、今年度の実施計画等について決定しました。

遺骨収容については、昨年度は、滑走路地区において、未探索の壕1箇所の継続調査を実施しました。この壕からは調査・収集を開始した平成29年度以降、これまで計4柱の御遺骨を収容していますが、昨年度の遺骨収集においては、御遺骨は確認されませんでした。なお、この壕については、地上に向かって延長部が確認されていることから、今年度も継続して調査を行います。

このほか、滑走路地区において、昨年度は、地下15メー トル程度までの改良型地中探査レーダ及び地下20メー トル程度までの面的ボーリング調査により地下壕の調査を行いました。その結果、新たに1箇所の未探索の地下壕が確認されました。この新たに確認された未探索の地下壕について、構造解析や入壕方法の調査・検討を進めます。

滑走路地区以外では、昨年度は、外周道路外側の区域などにおいて11 柱の御遺骨を収容することができました。

今年度の実施計画等においては、滑走路地区において、 引き続き、滑走路東側の面的なボーリング調査を行うこととしました。また、滑走路地区周辺部で確認されている壕の構造解析・ボーリング調査を行います。

また、滑走路地区以外においては、引き続き外周道路外側の遺骨収容を行います。

さらに、北飛行場跡地において、改良型地中探査レーダによる地下15メートル程度まで壕の探査など、これまで未発見となっている壕の調査を行います。

今後とも遺骨収集推進法の趣旨を踏まえ、決定した令和2年度実施計画等に沿って、引き続き、関係省庁一体となって、しっかりと取り組んでいきます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000203959.html

第32回新型コロナウイルス感染症対策本部

全世界でCOVID-19感染者数が300万人に達しようとしており、未だに拡大傾向です。そのため、水際対策について更なる見直しを行います。

先日、感染症危険情報をレベル3「渡航中止勧告」に引き上げたロシア・ペルー・サウジアラビア等の14か国について、入国拒否対象地域に追加します。(29日午前0時から効力発生)

今回の追加により、合計87の国と地域について入国拒否を行うこととなりますが、これら対象地域から帰国した邦人等に対しては、引き続き、空港におけるPCR検査を実施します。

空港におけるオペレーションについては、検査結果が出るまでの待機場所としてホテル等を確保し、関係省庁が連携して対応に当たっています。

また、これまで講じてきた14日間の自主待機要請等の検疫強化、査証制限、航空機の到着空港の限定といった対策については、世界的な感染拡大が続いている現状を踏まえ、実施期間を1か月更新して5月末日までとします。

第31回新型コロナウイルス感染症対策本部

子供の休校と外出自粛が継続し、罹患恐怖と将来不安が重なって、ストレスによる児童虐待被害リスク、あるいはDV(ドメスティック・バイオレンス)被害リスクが高まっています。

覚えておいてください。

《児童相談所虐待対応ダイヤル》
189(いち・はや・く)

《DV相談窓口フリーダイヤル》
0120-279-889(つなぐ・はやく)

※家族が家に居るため相談しにくいとの声もあることから、電話だけでなくSNSやメールによる相談も受け付けます。

※給付金についても、DVで避難している被害者に直接届くよう対応してまいります。

第30回新型コロナウイルス対策本部

これまでの状況を見ると、3月の連休で警戒が一部緩み、都道府県をまたいだ帰省や旅行により人の流れが生じ、都市部から地方へと感染が拡大したと考えられます。

そのため、今年のゴールデンウィークにおいては、例えば実際に帰省するのではなく、ビデオ通話を使用した「オンライン帰省」を行っていただくなど、外出自粛への御協力をお願いします。

接触機会の8割削減を目指し、テレワーク等の徹底を通じた努力が必要な状況です。この度発表された《人との接触を8割減らす、10のポイント》には、日常生活に着目した様々な「工夫」が詰まっています。早期収束に向けて、今一度、行動を見直していただき、8割接触削減に御協力をお願いいたします。

まさかの時の友こそ真の友

4月21日午前11時過ぎ、台北発の中華航空貨物専用機が成田空港に着陸。台湾が200万枚のサージカルマスクを日本に寄付するための特別フライトです。

貨物には「Taiwan can help 台湾日本友好」の横断幕。

空港貨物エリアでは、台北駐日經濟文化代表處・謝長廷代表ならび日台交流協会・舟町仁志専務理事立ち合いのもと、機側にて日華議員懇談会を代表して古屋圭司会長がマスクを受領しました。

マスク200万枚は、全国に約1,300箇所ある特別支援学校への個別発送、そして、47都道府県と20政令都市への発送を通じて公立病院へと配布される予定です。

台湾はCOVID-19の感染拡大に際して、国内の拡大防止策における世界の範となっていますが、完全な沈静化に向けての対応は未だ継続中です。その中で、台湾国内で必要とされる物資の生産状況をにらみながら、日本に対する支援が決断されたのです。

東日本大震災や熊本地震をはじめとして、これまで大災害に見舞われた際には、常に我が国は台湾から絶大な援助を頂戴して参りました。

「まさかの時の友こそ真の友」

友人として見返りを求めない姿勢。いつもその純真な気持ちを表してくれる友好国・台湾。

感謝の想いでいっぱいです。