横田滋さん御逝去

6月5日、横田滋さんが逝去された。

第一報を聞き、全身の力が抜けたような感覚のあと、滋さんへの申し訳なさ、めぐみさんへのお詫びの気持ち、自分自身への悔しさと共に、拉致問題が進展しない事へのやり場の無い憤りが溢れてきて、今まで文章を書く気にならなかった。

故横田滋さんの御冥福を心からお祈りする。

横田滋さんは「拉致被害者家族会」を結成し、代表を10年間務められ、その後も自ら先頭に立って救出活動を切り開いてこられた。国内や海外での講演は約1,400回。

絶対に解決すべき問題として、国民との間に強い思いが共有されているのは、横田滋さんの身を粉にした活動のおかげである。

熊本県出身の拉致被害者である松木薫さんの母親の松木スナヨさん。かつて、姉の斉藤文代さんと共に入院先にお見舞いに行かせてもらったが、2014年に92歳で亡くなられた。

家族の中でも親の世代が亡くなっていく。被害者の帰国を一番待ち望んでいるのは、やはり親御さんに違いない。ご両親の存命中に子供を取り戻すことができなかったことは痛恨の極み。

拉致問題の解決は、私が国政を志した理由のひとつ。まもなく15年が経過し、その間、政府・与党の一員として公式・非公式に様々なアプローチを試みたが顕著な進展を得られなかった。「政治は結果責任」とすれば、非難の謗りを免れない。

それでも諦めない。

拉致問題を安倍内閣の最重要課題として、もはや一刻の猶予もないとの思いを胸に刻み、あらゆるチャンスを逃すことなく行動する事を誓う。

交流再開

我が国含め世界各国が水際対策を継続しているため、海外渡航できなくなり既に3か月経過しました。

緊急事態宣言の解除を受けて、まずは各国の駐日大使との交流を再開します。

今回はトルコ共和国のメルジャン大使と久しぶりにお会いして、意見交換することができました。

どうなる?9月入学

本日、自民党秋季入学制度検討ワーキングチーム(柴山昌彦座長)による提言書を、安倍総理とともに受け取りました。

提言書によると、まず、COVID-19による学校休業に伴う《学びの保障》は喫緊の課題であり、《秋季入学制度》いわゆる9月入学は、国民的合意や実施に一定期間を要するため、2つの問題は切り離して検討することとしています。

《学びの保障》については、
・オンライン学習の推進とともに、①教育活動の重点化、②長期休業期間や土曜日の活用等が必要。
・設置者の判断で、令和2年度を2週間〜1か月など一定期間延長する特例措置を検討。第2波が生じた場合は、延長期間の延伸など柔軟に対応。大学等は、第一学年の始期のみ遅らせることを検討。
・入試方針を政府は早急に決定・公表。①大学入学共通テストを含め、日程は、2週間から1か月程度の後ろ倒しを検討。②大学・高等学校・中学校の入学者選抜は、最終学年の学習状況の影響等への対応を要請するとしています。

《秋季入学制度》については、
・秋季入学制度いわゆる9月入学は、国民的合意や法整備を含めた実施に一定の期間を要するため、今年度・来年度のような直近の導入は困難。秋季入学制度を含めた教育改革について、総理の下の会議体で、各省庁一体となって、広く国民各界各層の声を丁寧に聴きつつ検討すべきという内容です。

政府としては、6月1日から多くの学校が再開する中で、いかにして子供たちの学びを保障していくかを第一に考えます。また、特に入試や就職について、本人や保護者は不安に感じておられると思います。そうした不安の解消に向けて、本日の提言も踏まえ、関係省庁にしつかりと検討させる所存です。