真の保守確立

 自民党の危機的状況など国民にとってはどうでもよい事でしょう。良識ある国民の最大の関心事は、日本の正しい歴史や伝統を守る「保守」が危機にさらされるのではないかという事です。第二次世界大戦後のGHQによる「日本弱体化」政策は、教育・国防・農業(食糧問題)を中心に徐々に日本を蝕んでいます。4年間の国政経験で痛切に感じました。硬性憲法である現行憲法を廃止・改正することが、あらゆる呪縛を取り除く起点になるところでしたが、自民党が与党であった50年の間にそれができませんでした。唯一、安倍内閣において「憲法改正のための国民投票法」が成立したことは歴史的な出来事でした。その後、参議院選挙での与野党逆転によって憲法改正論議は宙に浮いたまま。さらに、ここにきて民主党連立政権によって、あたかも止めを刺されようとしている気がします。夫婦別姓、外国人参政権付与、靖国神社に代わる追悼施設建立、東アジア共同体、米国とのFTA締結、防衛費削減などなど・・・。口先だけで保守をとなえる人はたくさんいますが、私は真の保守確立に向けて出来る限りの努力をさせていただく決意でいます。国民が誇れる日本にすることが私の使命です。

【写真左】戦没者・殉職自衛隊員合同慰霊祭に参加(熊本県護国神社)。

【写真右】木原みのるを支援してくれる若手経済人の皆さんとともに。

  

原点回帰

 

自民党の再生に向けていろんな意見が出ています。「解党的な出直し」が必要という人もいますが、私は「立党の精神」つまり原点に戻ることが出来ればよいと考えます。そのためには、元来の保守政党としての存在意義を再確認しなければなりません。今から54年前の自民党結党時に書かれた【党の使命】を読みました。当時の問題意識は時代を超えて現在に及んでいます。政権交代後のこれから日本が抱えるであろう課題が明示されているようです。自民党再生のヒントはここにあると思いました

 

【写真】恒例の江津湖清掃活動

 

 

【党の使命】

昭和三十一年十一月十五日

世界の情勢を考え、国民の現状を省み、静かに祖国の前途を思うに、まことに憂慮にたえぬものがあり、今こそ、強力な政治による国政一新の急務を痛感する。
 原子科学の急速な進歩は、一面において戦争回避の努力に拍車を加え、この大勢は、国際共産勢力の戦術転換を余儀なくさせたが、その終局の目標たる世界制圧政策には毫も後退なく、特にわが国に対する浸透工作は、社会主義勢力をも含めた広範な反米統一戦線の結成を目ざし、いよいよ巧妙となりつつある。
 国内の現状を見るに、祖国愛と自主独立の精神は失われ、政治は昏迷を続け、経済は自立になお遠く、民生は不安の域を脱せず、独立体制は未だ十分整わず、加えて独裁を目ざす階級闘争は益々熾烈となりつつある。
 思うに、ここに至った一半の原因は、敗戦の初期の占領政策の過誤にある。占領下強調された民主主義、自由主義は新しい日本の指導理念として尊重し擁護すべきであるが、初期の占領政策の方向が、主としてわが国の弱体化に置かれていたため、憲法を始め教育制度その他の諸制度の改革に当り、不当に国家観念と愛国心を抑圧し、また国権を過度に分裂弱化させたものが少なくない。この間隙が新たなる国際情勢の変化と相まち、共産主義及び階級社会主義勢力の乗ずるところとなり、その急激な台頭を許すに至ったのである。
 他面、政党及び政治家の感情的対立抗争、党略と迎合と集団圧力による政治、綱紀紊乱等の諸弊が国家の大計遂行を困難ならしめ、経済の自立繁栄を阻害したこともまた反省されねばならぬ。
 この国運の危機を克服し、祖国の自由と独立と繁栄を永遠に保障するためには、正しい民主主義と自由を擁護し、真に祖国の復興を祈願する各政党、政治家が、深く自らの過去を反省し、小異を捨てて大同につき、国民の信頼と協力の基盤の上に、強力な新党を結成して政局を安定させ、国家百年の大計を周密に画策して、これを果断に実行する以外に途はない。
 わが党は、自由、人権、民主主義、議会政治の擁護を根本の理念とし、独裁を企図する共産主義勢力、階級社会主義勢力と徹底的に闘うとともに、秩序と伝統の中につねに進歩を求め、反省を怠らず、公明なる責任政治を確立し、内には国家の興隆と国民の福祉を増進し、外にはアジアの繁栄と世界の平和に貢献し、もって国民の信頼を繋ぎ得る道義的な国民政党たることを信念とする。而して、現下政治の通弊たる陳情や集団圧力に迎合する政治、官僚の政治支配、政治倫理の低下の傾向等を果敢に是正し、国家と国民全体の利益のために、庶政を一新する革新的な実行力ある政党たることを念願するものである。

わが党は右の理念と立場に立って、国民大衆と相携え、

第一、国民道義の確立と教育の改革

第二、政官界の刷新

第三、経済自立の達成

第四、福祉社会の建設

第五、平和外交の積極的展開

第六、現行憲法の自主的改正

を始めとする独立体制の整備を強力に実行し、もって、国民の負託に応えんとするものである。

自民党公認

 

心無い批判に落ち込み、激励の言葉に元気を取り戻し、一喜一憂の日々を送っています。選挙中には気付かなかった寝返りや裏切り行為が発覚しても、それらは全て終った事。追及する気はありません。勝ち馬に乗りたい人は乗ればよい。お天道様が見ています。

選挙中、「どうして自民党から立候補するの」「無所属だったら応援しやすいのに」という話をよく聞きました。確かに、支持率が低い政党から立候補するのは不利だし、選挙で勝つことだけを考えれば無所属の方が有利かもしれません。しかし、①支持率が高いからといって、自身の政治信条や政策と大きく異なる公約を掲げている政党公認で当選しても、思い通りの活動ができません。党議拘束のかかった採決で困ります。仲間と共に議員立法も出来ません。また、②市政・県政は別として、国政は政党政治が確立しています。「無所属」というと格好良いのですが、国会での質問時間が極めて限定されます。政治活動のための政党交付金の受け皿もありません。

次の衆議院選挙でも自民党に公認を申請します。その為にも、自民党の負の部分を改めて再生に向けての取り組みを行わなければなりません。

【写真】熊本市の酪農家や畜産農家を訪問。

    

西川社長辞任について

政府は日本郵政の西川善文社長を無理矢理に辞任させたようですが、これは間違いだったと思います。既に日本郵政は民間会社になっています。黒字を出して税金を納めている優良企業です。国が民間企業経営に介入し過ぎる事がよくない事は、JALの現状をみても明らかです。郵便局で郵便・貯金・保険のサービスを一体的に受けることや、山間地域などでサービスが低下しないようにすることは必要なのでやるべきでしょう。しかし、日本郵政関連株の売却凍結には反対。結局は政府の顔色をうかがう萎縮した企業になるからです(JALと同じ)。やはり最終的には完全民営化が望ましい。JR・電話・電気・ガスと同じように、公共サービス業だって必ず民間経営でやっていけるはずです。

郵政民営化事業を象徴に小泉路線の構造改革がすべて失敗だったような話になっています。本来、構造改革論は官から民へという言葉が示す通り行政の効率化であり、官による行政の無駄を排し民間の知恵によって効率よく経営してもらうということでした。市場原理主義によって行き過ぎた部分があったにせよ、大きな方向性としては間違っていなかったと私は思います。

西川社長は民間の銀行マン出身です。時の政府が要請して郵政民営化の手伝いをしてもらったのです。政権が変わって路線転換するとしても、それは西川社長の失策ではありません。辞めていただくとしても、これまでの実績に最大の敬意を払うべきであり、総理大臣が「本来早く辞めるべきだ」などと発言するのは日本の民間企業経営者に対して非礼極まりないことです。

 とにかく、西川社長には大変ご苦労様でしたと申し上げます

 

【写真左】お茶会にて                【写真右】倫理法人会セミナーでスピーチ 

神奈川参院補選応援

 神奈川県参議院議員補欠選挙の応援に来ています。会社員時代に住んでいた横浜市を中心に遊説活動を行いました。つのだ宏子候補は横浜市議会議員出身の若手女性。参議院で与野党のバランスをとり、政府の暴走を食い止めるために神奈川県・静岡県の補欠選挙は重要ですが、自民党にはあいかわらず厳しい情勢。小泉進次郎議員と初めて会いましたが好印象でした。おばさん人気が高い!演説も上手い!

 明日夜に帰ります。

【写真】熊本での「辻立ち」も再開しています。