政局より政策では

 

●道路特定財源改正法案の再可決をしました。この法案に野党が反対した理由は分かります。総理が表明された内容と異なり「道路特定財源を10年間延長する」という条項があるからです。しかし「揮発油税の四分の一を地方に臨時交付金として配布する」ための法律的根拠や「地方自治体への無利子貸し付け」の法律的根拠などが含まれています。ゆえに、地方行政に迷惑をかけないためには、私はこの法案を廃案にしてしまうことは出来ませんでした。その代わりに、来年度から特定財源廃止を担保するための活動をさせていただいたわけです。具体的には、党内の最高意思決定機関である「総務会」と政府内の最高意思決定機関である「閣議」での決定を促すことに成功しました。

 民主党も一般財源化は賛成していると聞きます。そもそも、参議院で与野党協議の上で法案を修正していれば、地方にはお金を配布することができ、かつ、特定財源を来年から廃止することができたはずです。来年で廃止する特定財源の項目を入れた法案を可決しながら来年以降の廃止を閣議決定するという、プロセスが極めて分かりにくくなったことは残念でした。この点は民主党の政局へ向けた戦略であり『成功した』と言えますが、何だか寂しいですね。もっと積極的に政策論議をしませんか・・・。

 

   代議士会で訴える河野太郎議員