チンパンジーに失礼だ

産経新聞に「WLL12月号の広告が出ていました。『チンパンジーにも劣る史上最低の防衛大臣』という潮匡人さんが書いたコラムの見出しが目に留まりました。確かに、現政権の防衛大臣は本当にひどい。官邸での記者会見を見て唖然としました。

    まず、多くの新閣僚が国旗に立礼をしないのを見て危ない予感はしていました。国旗を無視する新閣僚を見てもそう驚きはありません。そういう内閣だと感じていました。しかし、防衛大臣は別だろうと。何故なら自衛官には法律上、国旗に敬礼する義務があります。毎朝、各部隊で国旗を掲揚し、全員で敬礼します。隊員の職務を総括する防衛大臣が「故意に」欠礼(国旗を無視)している様子をマスコミは何故報道しないのでしょうか。自衛官がどう思ったでしょうか?

    次に、インド洋における給油活動を継続するかどうかを記者に聞かれた際に、「マニフェストに延長しないと書いてある」という理由で「継続しない」そうです。ところが、調べてみるとマニフェストには一言も書いてありません。その場で記者さんも誰もそのことを問いたださない。

    そして、集団的自衛権の解釈の見直しについては、「そのことについて精力を費やすことはそんなに生産的ではない」とのこと・・・。根本的な国家基本問題について、防衛大臣がこの程度の理解でよいのか・・・。

自分は守るが他人は守らない国家。国益に資するが危険なシーレーンの防衛はすべて他国に委ねる国家。日本がそんな国家であってはならない。チンパンジーでさえ、自分の利得にならないことでも、他のチンパンジーの求めに応じて手助けする習性があるそうです。

普天間基地移転問題、インド洋での補給活動、アフガニスタン支援、日米地位協定など課題は多いのですが、これらはすべて表面的な事象の話です。根本的には、憲法九条を論じつつ集団的自衛権の解釈を変更してからでないと前に進みません。両院での憲法調査会設置のことが出てこないのはどうして?

【写真】第一回「武道格闘技交流大会 全九州オープントーナメント」が熊本で開催されました。大会会長を務めました。