ガンバレ日本航空

 JALがどうしてこうなってしまったかを勝手に検証します。

1.    経営体質

    社内運営を重視する膠着した官僚的組織(特に人事)

    多数ある労働組合と過度な要求

    合議による意思決定と結果に対する責任の欠如

    業容多角化の失敗

    投資・為替・燃料に対する稚拙な施策

 旧態依然とした現場主義と段取り部門でのビジネススキルの低下

2.    JASとの統合と基地空港の移転

    不採算路線の増加

    航空政策への追従(羽田→成田、伊丹→関空、小牧→中部)

    一体感の欠如と意思決定の遅滞

    過剰な設備投資

    頻繁な組織変更

3.    日本経済の構造変化

    グローバル化により選択の幅を広げた顧客態様の変化

    路線権を確保しても需要獲得につながらない

    為替・燃料・年金引当などへの対応遅れ

 

そこで、再生のためのシナリオを示します。

 

1.    JAL内部の問題解決

    旧来の経営陣の中ででトップをすげ替えても同じ(思い切って50歳台前半の改革派を社長に、いますよね!)

    組合問題の解決(会社と自分の実力を考えて身の丈にあった節度ある要求を)

    責任の所在を明確化(人事異動で逃がさない)

    顧客とマーケット志向のマインドセット

    コスト体質の改善(コストモデルをアクティビティーベースに)

    従業員の時間生産性と業務スキルの向上(能力に応じた人事と給与体系、無駄なく効率の良い労働計画)

2.    航空行政の見直し

    新幹線や高速道路との競合から補完関係へ

    「ジャパンパッシング」を防止する国際化

    国策会社の縛りを緩和(政治が会社を振り回さないこと)

    国内航空網の整備には適度に貢献(空港整備特別会計を財源とする地元誘致へは是々非々に対応)

 

※国益のためにJAL再生を願っているので厳しい指摘をしました。

※個人的に今のロゴは好きではありません。鶴丸の復活を望みます!

 なつかしの鶴丸(旧ロゴマーク)

 

【写真】この日は地域の皆さんと公民館で政治談議。その後にラジオ番組へ出演。「日教組問題」についてリスナーからの質問に答えました。