貴乃花親方の改革

貴乃花親方は頑張っているのだろうか。

日本人最後の大横綱であった親方は、相撲界の常識を破って、若くして相撲協会の理事になりました。

「勉強して待っていれば将来は理事長になれる」「まだ若い。相撲界の慣例を壊しかねない」との批判も多かったように思います。

「若貴ブーム」以来、相撲界の凋落が激しい。横綱をはじめ強い力士は外国人ばかりでは止むを得ないだろう。テレビ中継で垣間見る館内の客席は、千秋楽でさえ空席が目立つ。

ベテランの親方衆も悪気はなかったと思います。しかし、「相撲界の伝統」を振りかざし、在任中の安泰ばかりを考え、年功序列だけに固執した理事会運営。相撲界の人気回復策については完全に無策でした。

「このままでは国技である相撲そのものがなくなる」そう考えた若い親方達が出てきてもおかしくない状況であったようです。

これからの相撲界を背負う貴乃花親方だからこそ、数年後に権力の座を手に入れるのではなく、手遅れになる前に一刻も早い改革に乗りだそうとしたことと推察されます。

「保守するために改革する」一見矛盾しているようですが、時代に合わせて変えていかなければ、伝統文化そのものが消滅してしまう。

余談ですが誕生日は同じ8月12日。「若手保守改革派」貴乃花親方の手腕に注目しています!

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