小泉政治に学ぶこと -2-

 

戦後史で小泉政権を振り返ると、

 

●最高内閣支持率(2001年。各種調査で80%以上)

●最高与党議席率(2005年。自公の衆議院議席率68.1%)

●第3位の長期政権(2006年。佐藤栄作、吉田茂につぐ55ヶ月)

 

ところが、政権発足直後からポピュリストと言われ、その政治手法は「ポピュリズム=大衆迎合政治」と叩かれ、ネガティブキャンペーンの対象となります。

 

本当のポピュリストは、「『不利益分配』社会」(高瀬淳一著2006年)によれば、

 

「庶民派を気取り、政治や高級官僚をひたすら悪人呼ばわりして見せる。あるいは、無謀な利益供与を有権者に示して、その歓心を買おうとする。つまり、衆目のなかで横にいる高級官僚を罵倒する大臣や、高速道路無料券を高々と掲げる」

 

そんな政治家とのこと。その通りだと思います。

 

 

小泉純一郎氏は、有権者にとっては利益の少ない「痛みをともなう改革」「米百俵の精神」を掲げて総理総裁を勝ち取り、世論調査で優先すべき課題とは思われてなかった「郵政民営化」を掲げて平成17年の衆議院総選挙で大勝を果たしました。

 

また、バラマキ政策を取らず既得権益温存勢力の排除に努めました。

 

就任以前は知りませんが、総理就任後は毎年必ず靖国神社に参拝し、一部の東アジア諸国に媚びることもありませんでした。

 

小泉政権はポピュリストによるポピュリズムではなさそうです。

 

<つづく>

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村