小泉政治に学ぶこと -3-

 

バブル経済がはじけた後、平成10年頃の日本は本当に厳しい状況でした。

日本経済は瀕死の状態でした。

 

急激な変化を望まない日本人ですが、さすがにその当時の日本は緩やかな変化を待てる状態ではなかったのです。

 

副作用を覚悟で「小泉改革」というニトログリセリンが必要だったのです。

 

財政面や経済面だけを考えると、もしも「小泉改革」がなければ、その後の日本は立ち行かない状態になっていたことが予想されます。

 

小泉政権下での功績の一部です。

●不可能と言われた不良債権を処理

●失業率大幅回復

●税収増

●株価が7,000円台から15,000円台に(国際的な信用回復)

●高齢国会議員の引退勧告(定年制導入)

●派閥主導の閣僚人事を廃止

●北朝鮮拉致被害者の一部帰国

 

一方で、評価し難い政策もありました。

●制度設計が甘かった三位一体改革(税制改革)

●産業によっては過度で早急な規制緩和

●女系天皇の容認

 

一部の地域や産業は強い薬の副作用と、急激な変化による適応障害に悩ませられることになります。それでも「聖域なき構造改革」は妥協を許しませんでした。

 

一方で、小泉総理は世界の先進国各国からその政治手腕を高く評価されました。

その証拠に、サミット(平成16年)での写真撮影では、堂々と中央に位置しています。中曽根総理以来のことでした。

 

<つづく>

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