ステイツマン

かつての米国大統領であるビル・クリントン氏は、米国では以下のように評されています。

“ A fine politician , but no statesman ”

(申し分のない政治家だったが、ステイツマンではなかった)

 

ポリティシャンもステイツマンも日本語では「政治家」と訳されますが、英国や米国では明らかに使い分けています。

「ステイツマン」は、特に優れた識見や高い品格をもつ政治家を意味するようです。

 

ビル・クリントン氏は大統領としての仕事ぶりは評価してもらえたけれど、残念ながら品格の面でステイツマンにはなれなかったようです。

 

さて、民主党代表選挙が始まりました。

二名の立候補届けがあったようです。

 

政治討論番組で、ある民主党議員が「菅氏はエンターテイナー、小沢氏はステイツマン」と解説していました。

 

「エンターテイナー」は、芸能人の中でも特に優れた技術や芸腕を持つ著名なタレントのこと。

ステイツマンと同様に、自称ではなく他人から敬意を込めて表される呼称です。

 

「菅氏がエンターテイナー」とは、エンターテイナーに対して大変失礼であります。パフォーマンスを発揮するのが上手という意味であれば納得できますが。

 

「小沢氏がステイツマン」と言うのも大変おこがましい。

不正献金問題、政治資金の不正使用、秘書が逮捕されたり自殺したり・・・

品位や品格に関してステイツマン失格であることは言うまでもありません。

 

さらに政策を見ても一貫性や整合性が無く、理念や国家観が伝わってこない。

私利私欲・党利党略を目的として、「政策よりも選挙が大事」と何のためらいも無く行動する。

 

仮にリーダーシップがあったとしても、こんな人がステイツマンであろうはずもないでしょう。

 

あえて言わせていただければ「政治屋」。

 

その政治屋に群がる方々もまたさらに見苦しい。

恥も外聞もない姿を、我々国民は目に焼き付けておきましょう。

 

代表選挙の期間が長すぎます。

権力闘争も理解はできますが限度を超えています。

 

課題は山積。

日本の置かれた状況を考えて、世界の空気を読まないと取り返しのつかないことになりかねません。

 

私は英語でいうところの「Statesman」と称される政治家になりたいと強く思っています。

 

一日も早い臨時国会の開会開催を願うものです。

 

【写真】地域の活動を通じて多くの人の話を伺っています。

 

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