日本航空(JAL)が9月30日から成田=サンパウロ線を運休します。
日本国として事実上の路線廃止です。ブラジルから日の丸が消えることになりました。これは国益を損なうものであり大変残念なことです。
ブラジルは新興4カ国(BRICs)の一角であり、数年後には国民総生産が世界5位以内に入ると予測されています。
2014年には、FIFAサッカー・ワールドカップが開催されます。
2016年には、オリンピック夏季大会が開催されます。
こんなに世界的に有望な国にナショナルフラッグキャリアの運航を廃止することへのもどかしさを感じます。
JALの経営面について感傷にひたるつもりはありませんし、政府へ過度な救済策を要望するつもりもありません。
しかし、政府はサンパウロ線に限定して積極支援策を施してもよかったのではないでしょうか。
既に中国や韓国は南米に対して政治や経済の両面から積極的に働きかけを行っています。
サッカーW杯や夏季オリンピックでブラジルを訪れる機会があったならば、街中で「現代」や「起亜」の自動車が走り、「サムスン」や「LG」の製品が溢れている風景を目にすることでしょう・・・。