今年8月19日、政権交代後に初めて民主党の首相が自衛隊制服組と意見交換を行いました。会の冒頭に菅首相は北沢防衛相にこう述べました。
「予習したら防衛相は自衛官ではないんですね。法律上は私が最高指揮官なんですよね。」
開いた口が塞がりません・・・。
しかも、メディアの前だったので無責任かつ寝ぼけたことを話す姿が世界中に配信されてしまいました。
そもそも政府と軍とのトップ会談は国家最高機密。冒頭とはいえメディアに取材させる国はありません。官邸主導のパフォーマンス以外のなにものでもありませんでした。
この問題発言によって二つの懸念が浮かび上がりました。
一つは、首相がシビリアンコントロールに関して認識不足であること。
二つめは、世界各国から軍の最高指揮官として不適格者だと見なされたこと。
問題発言によって日本の防衛力・抑止力が半減したと分析されています。
後日発生した尖閣諸島沖領海侵犯事件は偶然ではありません。
鳩山首相の普天間飛行場「国外、県外」移設発言による日米同盟の不協和音。そして菅首相の防衛意識の明らかな欠如。
中国は日本の足元を見透かした確信犯です。
この事件が生起する誘因は民主党政権そのものにあったと言えます。
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【写真】街頭演説。朝夕は寒くなりましたね。