「2010年度版 犯罪白書」を眺めて、『再犯』に注目してみました。
重大犯罪(殺人、傷害致死、強盗など)の約3割は再犯です。
また性犯罪の前科がある出所者の約5割は再び性犯罪を犯しています。
なぜ再犯が多いのか、原因を考えないといけません。
まず重大犯罪。子供が親を殺害した事件が増えています。傷害致死事件の半数は親族が対象。放火事件も3分の1が親族が対象。つまり、家族の絆を再生することが犯罪防止のカギではないでしょうか。時間を要するかもしれませんが、「急がば回れ」です。
次に性犯罪。これは病気です。韓国では初犯再犯を問わず、特に児童を対象にした性犯罪者は薬物治療を徹底的に行います。米国では前科者を地方自治体に知らせます。フランスでは仮釈放した前科者にはGPS内蔵の腕輪を装着させています。再犯することが前提なのです。日本もそれくらい厳しい対応が求められます。
日本は、「罪を憎んで人を憎まず」、犯罪者とはいえ「改悛の情」を求めるのが慣習でした。しかし、家族崩壊と教育衰退により凶悪犯罪が続発するようになった昨今、日本が誇る治安の維持を真剣に考え直す時期にきています。
【写真】新年会で支援者の皆様とともに。今年も頑張ります!