JICA青年海外協力隊員は、世界75カ国に2,654名がボランティアとして派遣されています(平成22年11月30日現在)。
これまでに隊員OBと話をする機会がありました。2年間も日本を離れ、帰国後の仕事も人間関係も顧みず、黙々と発展途上国でミッションをやり遂げた人達です。
彼らと接した感想は、いわゆる「少し変わっている人」かもしれないけれど、斎藤祐樹選手が言うような「何か持ってる」若者だということ。今どきの青年にはない熱い情熱を感じました。
海外で培ったグローバルな視点、発展途上国の人々から信頼を得るためのコミュニケーション力、困難に立ち向かい自ら切り開いていくバイタリティ。日本の民間企業が求める「日本人の人間力」がそこにはあります。
新卒ではないけれど、彼らのような人材を企業は積極的に採用していくべきではないでしょうか。しかし我が国の民間会社では、大きな会社になればなるほど未だに「新卒原理主義」が貫かれているようです。
会社を一度退職して青年海外協力隊員として派遣された者は、帰国すると20代後半から30代になります。
民間会社の人事担当の皆様へ。
新卒にこだわることなく年齢は20代後半や30代であっても、青年海外協力隊OBの志望者を積極的に採用していただけるようお願いします。かなりの確率で会社の為になる人材であることを約束します。
(つづく)