臨時国会は延長することなく12月9日に終了しています。
法案成立率を見て驚きました。平成元年以降、最低の34.2%にとどまっています。この国難の重要な時期に政府や国会は何をやっていたのでしょうか。分析してみました。
「自民党が足をひっぱったから成立しなかった」
そんな声がニュース解説者政治や評論家から聞こえてきますが、とんでもない。
成立した法律を精査してみたところ、本格的な震災対策にかかる第3次補正予算、二重ローン救済法、復興庁設置法などは、自民党の提案または協力によって迅速に成立しています。
一方で、公務員給与削減法案や労働派遣法改正案などの重要法案は、政府と民主党の足並みの乱れによって継続審議になっています。
復興財源や社会保障費の捻出のため歳出削減は急務。また円高・デフレ・雇用など税収を上げていくための経済対策も必要。すべて先送りのまま、国民負担になる増税だけはきっちり進める・・・理解できません。
法案成立34.2%のまま国会を閉じてしまう無神経さに呆れてしまいました。