台湾総統選挙に注目

日本での注目度は(メディアが取り上げないので)低いのですが、我が国の安全保障と極東アジアのバランスに大きな影響を及ぼす大事な選挙が現在行われています。

台湾(中華民国)総統選挙です。

中国共産党に騙された在台中国人が「台湾も含めて中国はひとつ(ひとつの中国)」と主導する国民党。その代表が現職の馬英九候補です。彼は反日思想を持つことで知られています。東日本大震災における世界一の義捐金を拠出したことが象徴するように、台湾は民間人レベルでは親日家が多いため、反日思想は不人気の原因になります。そこで前回選挙で総統候補になってからは反日思想を封印していますが、学生時代の論文や学生運動の様子から尖閣諸島問題や南京虐殺問題について、日本対して批判的かつ中国に対して好意的な人物であることは間違いありません。

馬英九候補が再選することは、公約の通り台湾がさらに中国の影響下へ転落することを意味します。我が国の対中国政策やシーレーン防衛も転換が求められるでしょう。

一方、苦戦している民進党。党首である蔡英文候補が当選することは、台湾が日米陣営に留まり、中国の覇権主義に一定の歯止めをかけることにつながります。

本日、オバマ大統領が国防省で演説し、国防費削減に対応するための新国防戦略を発表しました。安全保障上の脅威が軽減している欧州や中南米の戦力は大幅に削減しますが、中国の軍事的台頭に備えてアジア・太平洋地域には重点的に予算配分する方針です。これは、台湾総統選挙を視野に入れたものでしょう。

いずれにしても1月14日投開票の台湾総統選挙を注視しています。

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