自民党 第25代総裁に安倍晋三さんが選ばれました。党本部8階ホールで次の総理大臣になる人の決意を聞かせていただきました。
ところが、昨夜からの報道やワイドショーまた今朝の新聞で「安倍批判」が繰り返されています。思わず耳を疑ってしまうことも度々あります。
一体何なんでしょうか。主な批判の理由を整理してみました。
- 民意と自民党国会議員の間に乖離がある
- 長老支配による古い自民党体質から脱却できてない
- 「右傾化」に対する懸念
- 一度目は実績もなく「お腹が痛い」と政権を放り出した
- 二度目の総裁で新鮮味がない
根拠なき批判を検証し反論させていただきます。
1.国民と自民党国会議員の間に乖離がある
→ そもそも党員と党所属国会議員によって一政党の党首を選ぶ選挙。民意を直接反映させる類のものではない。党員票で1位になった石破さんと2位の安倍さんが国会議員による決選投票で逆転したわけだが、国会議員の背後には平均10万票の「民意」がある。どちらかというと党員投票の結果より、国会議員投票のほうがより世論に近いとも言える。
2.長老支配による古い自民党体質から脱却できてない
→ 安倍さんは町村派。親分の町村さんも総裁選に立候補している。以前の自民党では有り得ないこと。長老支配や派閥政治は全くないとはいわないが、悪い部分は形骸化していることは間違いない。ちなみに同じ町村派の小泉進次郎さんは石破さんに投票したと公表。
3.「右傾化」「保守への過度な傾斜」に対する懸念
→ 具体的にどの政策が「右傾化」しているのか、どの記事も説明してない。領土問題を解決することか、自主憲法を制定することか、靖国神社に参拝することか、何をもって安倍さんが過度に右に傾斜しているというのだろうか。安倍さんが「右傾化」していると感じる日本人は、知らない間に自身が左側にいる可能性があり、注意が必要だろう。保守とは「守るべきものは守り、変えるべきものは変える」考え方である。
4.一度目は実績もなく「お腹が痛い」と政権を投げ出した
→ とんでもない。憲法改正国民投票法、改正教育基本法、防衛庁を防衛省に格上げしたこと等は学校の教科書に掲載できるレベルの功績。突然辞任したのは「潰瘍性大腸炎(クローン病)」という持病の特定疾患(難病)が悪化したから。総理大臣在任中は病気を公表しないのが常識。辞任後に公表した時は記事には取り上げられなかった。
5.二度目の総裁で新鮮味がない
→ 政党の党首に「新鮮味」は必要ない。選挙対策だけを考えれば「新鮮味」は大事な要素かもしれない。しかし、我が国の国難を考えれば、国家観と経験に裏付けされた政策遂行力が最も重要であり優先されるべき。過去の失敗もまた経験であり、挫折を乗り越えた安倍さんは「新鮮味」以上の期待感が持てる。
以上