平成25年9月30日 22:30
総理官邸にて安倍晋三内閣総理大臣から防衛大臣政務官の辞令書を受け取りました。
翌日からお祝いの電話やメール、事務所には就任祝いの品々が続々と届けられ、どこに行っても「おめでとう」と声を掛けられます。責任重大な役職を拝命したことは政治家冥利に尽きます。これまで政治活動を支えていただいた皆様のおかげであることは承知しています。
しかし、自ら望んだ仕事とはいえ「嬉しい」というような感慨は全くありません。
日本を取り巻く安全保障上の事案が山積する中で、年内に策定する「防衛計画の大綱」や「中期防衛力整備計画」、集団的自衛権行使や国家安全保障会議(NSC)設立、官舎値上げ問題など解決にむけて取り組むべき諸課題や政務三役として判断すべき問題点を数えると喜びは一瞬にして消え去ってしまいました。
10月2日に防衛省に着任。
まず政務官として「栄誉礼」を受けました。次に敷地内にある殉職した自衛隊員が祀られている慰霊碑に心をこめて献花しました。我が国が平和であることの意義と、そのための防衛省・自衛隊の役割をあらためて考えさせられました。
明日から臨時国会が始まります。
防衛省からは自衛隊法の改正案を提出し、アルジェリア邦人人質事件の反省を踏まえて、現行の航空機・船舶に加え車両での邦人輸送を認め、また輸送中の保護対象者を拡大し、現地で面会する家族や随行の政府関係者らも武器で防護できるよう改めたいと考えています。この法案は今年の通常国会終盤で継続審議になってしまったものです。緊急事態はいつ発生するかわかりませんので一刻も早い成立に努めます。
初めての政府入りということもあり若干の戸惑いもありますが、要職を与えられた期間は安倍内閣の一員として身を引き締めて臨む覚悟です。