ノルウェー国防大臣が来日

ノルウェー王国ビョルン・アリルド・グラム 国防大臣が来日しています。

日本とノルウェーは地理的に離れており、共通点は無さそうです。ところが、共に海洋国家であり、それぞれロシアの東側と西側に位置していることから、情勢認識や戦略的利益の点で多くの共通点があることに気付きます。

昨年12月には、日ノルウェー首脳会合が東京で開催され、「戦略的パートナーシップに関する共同声明」において、安全保障及び防衛分野における一層の協力推進が盛り込まれました。

力又は威圧による一方的な現状変更やその試みは欧州だけで起きているものではなく、インド太平洋地域でも見られます。特に、最近の我が国周辺における中国の軍事活動の状況は、極めて重大かつ深刻な問題です。

このような状況の中で、ノルウェーとの防衛協力が強化されていることは時宜にかなったものです。2025年には、英国空母打撃群に合わせて、ノルウェーからフリゲート艦をインド太平洋地域に初めて派遣されます。また、今回「防衛装備・技術協力に関する覚書」に署名がなされたことも重要な意義があります。

今回の防衛相会談では、日ノルウェー間の防衛協力・交流を促進していく事で一致しました。