わが国の戸籍制度では、外国人が日本国籍を取得した際の戸籍には出身国を記載します。外国人が結婚した場合、戸籍の情報欄に配偶者の国籍が記載されます。
この点、台湾出身者については「中国」と表示されることが台湾人のアイデンティティを傷付けていると、在日台湾人でつくる全日本台湾連合会からも要望が届きました。
まさに、台湾人の人権や尊厳に関わる問題です。更に実害も多数報告されました。例えば、日本で亡くなった台湾出身者を台湾で埋葬しようとしても、戸籍の国籍名が「中国」であるため、受け付けられないケースが散見されるとのことでした。
私が事務局長を務める超党派議員連盟「日華議員懇談会(古屋圭司会長)」の下に「戸籍における国名表記問題に関するプロジェクトチーム(滝波宏文座長)」を置いて、台湾出身者は戸籍に「台湾」名で記載を可能にする提言をまとめ、3年前に法務大臣に提出していました。
ようやく省令改正の決定となりました。
台湾出身者は日本国内に約6万7千人が暮らしています。既に戸籍上「中国」記載となっている台湾出身者も、遡って「台湾」へ変更手続きが可能となります。
皆さんにも周知してもらえれば幸いです。


