核の傘

46

米国のオバマ大統領は、核拡散防止条約(NPT)を順守する非核保有国に対し、自衛のためであっても核兵器を使用しない方針を柱とした「核戦略体制の見直し」(NPR)を発表しました。

 

48

オバマ大統領は、ロシアのメドベージェフ大統領とともに新たな核削減条約にプラハで署名しました。後日、核テロ対策を話し合う首脳級会合をワシントンで開きます。

 

これにともない、原子力潜水艦に搭載可能な核搭載型巡航ミサイル「トマホーク」が退役となると思われます。

 

人類は「核のない世界」を追求するべきです。それが理想だと思います。

しかし、現実として隣国の中国や北朝鮮の核開発は不透明で、軍事費も年々大幅に増えています。

 

鳩山総理は「歓迎」の意を表明しました。

 

この点、恒久的平和を求める一般国民としては、私も大いに歓迎したいところ。

しかし、国の安全保障を預かる政治家としては、素直に歓迎できないのが現実。

 

412

核安全保障サミットが行われます。

 

日本が米国の「核の傘」の下にあるおかげで、現行憲法の下でも戦争に巻き込まれていないという現実を、総理が理解しているかどうかが問われます。

 

「削減は大いに結構だが代案を示せ」そのくらいの意気込みが必要でしょう。

サミット参加国の前で安全保障への無知ぶりを示さないことを祈るばかりです。

【写真】荒尾市の前岳に登山!県立自然公園内にありながら私有地。行政に依存せず保全していく方法を検討中です。

  

※「にほんブログ村」に登録!クリックしてください!  

  ↓ ↓ ↓

にほんブログ村 政治ブログ 保守へにほんブログ村

 

日本人死刑執行

46日に中国大連市で一人の日本人が死刑執行されました。

 

日本人の名前は赤野光信。大阪府出身。

彼が薬物犯罪に関わっていたことは許しがたいことです。

すべて事実だとすれば擁護するつもりはありません。

 

しかし、中国の司法がまともに機能しているかどうかは大きな疑問があります。

国際社会の常識では中国に正常な司法は存在しません。

中国共産党によってチベット人やウイグル人が殺戮され、言論や情報が封殺されていることについて、中国の司法は沈黙したままであることからも明らかです。

 

少なくとも赤野死刑囚は人命を奪ってはいない。

汚職や国家転覆など重大犯罪でもない。中国の法律は尊重するが、取調べでは通訳がつかぬまま、弁護士(中国人)との接見は一度しか許されず、裁判で死刑判決が言い渡され、そのまま執行されています。

 

「いのちを守りたい」

 

国会の演説で何度も何度も繰り返した鳩山総理はどう思っているのでしょうか。

コメントを見ましたが、あまりのそっけなさはどういうことだろう。

 

「日中関係に亀裂を生じさせないよう、政府として努力していく」

 

中国政府に抗議しろとは言いませんが、日本人の命が失われたことに全く関心がなく、日中の友好関係が最優先であることがにじみ出ています。

 

胸がスッキリしない一連の事件でした。

 

 

※ランキングに参加しました!クリック応援お願いします!

にほんブログ村 政治ブログ 保守へ
にほんブログ村

 

マニュフェストもいろいろ

私の掲げる政策課題のひとつである難病対策。

 

現職時代、日本難病疾病団体協議会と厚生労働省が議論する場を強く要求してきました。その結果、20092月に「厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会」が約6年半ぶりに開かれました。その後7月にも開催できました。

 

政権交代になって、今年2月に半年振りに開催されたと聞きました。

そして今後も定期的に議論していくことを決めたそうです。

とにかく良かった。

 

民主党「政策集インデックス」の内容は総じて評価できるものではありませんが、難病対策については以下のように書かれています。

 

「難病患者・家族の切実な声が施策に反映されるよう、難病対策委員会の定期開催などといった環境整備を着実に進める。現行の難病対策および希少疾病の新薬開発や保険適用の仕組みを抜本的に改革する」

 

ガソリン値下げや普天間基地県外移設など実現不可能な公約や、外国人参政権付与や夫婦別姓導入など実現しては困る政策が目立ちますが、この点についてだけは、公約通りに実行願いたいものです。

 

【写真】花見会場にて。良識ある若者が増えてきている気がします。

 

「新たな保育制度」の落とし穴

『新たな保育制度』の問題点を指摘します。

制度が変わってから「えっ!知らなかった」では遅いので。

  • 現行制度は、まず国が最低基準を定め財源を確保し、各市町村が保育を実施する義務を負います。新たな制度では、まず市町村が保育時間を認定し、国は認定時間に応じた補助金を出すだけ。保育時間を認定するだけで、保育の実施義務がないので「保育難民」が出る可能性も。

 

  • 現行制度は認可制。また補助金は保育以外に使うことはできません。新たな制度は指定制(届出制)。企業が営利目的で参入することも認める。補助金を企業の利益にまわすことも可能。コストカットによる保育の質の低下が予想される。参入も撤退も自由

 

  • 現行制度では、保護者の就労時間の長短に関係なく保育所開所時間内の保育が認められている。新たな制度は、保護者の就労時間に応じて子供の保育時間が決められる(認定時間)。残業などで認定時間を超過した保育時間分は全額自己負担となります。

 

「子ども手当」を支給する代償として保育の補助金が削減になるということ。

共働き夫婦は「子ども手当」をもらっても保育費用が増えることになり、家計は良くなりません。

結局、共働きをする必要がない裕福な家庭だけが得をする制度が「子ども手当」です。

最低でも「子ども手当」に所得制限をつけて、その分を保育予算の維持向上に使うべきでした。残念です。

 

【写真】琉球空手道・古武道の九州大会を熊本市で開催。熊本は宮本武蔵が「五輪書」を書き記した「尚武の国」。

ICT

一人当たりGDPの日本の順位は、3位(1996年)を頂点に23位(2008年)まで低下しています。〔IMFによる〕

 

国際競争力の日本の順位は、1位(1992年)から17位(2009年)まで低下しています。〔IMD2009による〕

 

いうまでもなく、世界に先駆けて少子化、高齢化、人口減少が進展しています。

また、労働人口の減少による生産や世帯所得の停滞、国内市場の縮小が今後も懸念されます。

 

従来の延長線上での政策では、日本の国際競争力の向上や経済成長は見込めません。

新政権に淡い期待をしていた部分はありましたが、予想通り需要サイドを重視(選挙目当て)した施策に重点をおくばかりで、供給サイドを強化し長期の効果を重視した施策が見当たりません。

 

このままでは自律的な経済成長はなく、日本経済は沈んでいくだけでしょう。

 

ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を広く活用することで、もっと個々の日本人の教育レベルの高さや勤勉性を上手く引き出せないか考えています。

 

これからICTを経済成長戦略の重要な政策の柱として位置づけるべきです。

 

【写真】熊本市での「なまごえ☆プロジェクト〜ふるさと対話〜」第二弾の様子。