熊本市にある江津湖(えづこ)の清掃作業が行われました。私が中学時代に生徒会で企画した清掃活動が20年以上を経過して今も継続されていることには感慨深いものがあります。出水南中学校、画図小学校の学生たちと地域のボランティアの方々約300名が集い汗を流しました。熊本市民の憩いの場でもある江津湖は、長さ2.5km、周囲6km、水面の面積は約50ヘクタール。一日の湧水量は40万トンです。交通量の多いバイパスや電車通りがすぐ側を通りながら、その豊かな水に貴重な植物や野鳥が育まれ、「水の都熊本市」を実感できる場となっています。代表的な植物としては、江戸時代に細川藩から幕府への献上品として使われていた、現在は絶滅危惧種に指定されている「スイゼンジノリ」のほか、九州ではこの江津湖だけに分布する、同じく絶滅危惧種の水草「ヒメバイカモ」などが有名です。野鳥では、カワセミ、熊本市の鳥であるシジュウカラ、サギ類やコゲラ、クイナ科のバンなどがいます。また、カモなどが冬鳥としてやって来ます。周囲には図書館や体育館、動植物園もあり、散策やジョギングなど多くの市民から愛されています。地元の住人として、この天の恵みをしっかりと守っていかなければならないと改めて思いました。清掃終了後、ボランティアの方から「ぜんざい」と「豆ダゴ」が振舞われました。