オープン・スカイ

●政府は航空市場の自由化促進や通関制度改革などを盛り込んだ「アジア・ゲートウェイ構想」を発表しました。以前はハブ空港化と呼んでいた構想の発展系です。その中でも今後私が力を入れていきたいのが航空自由化(オープン・スカイ)に向けた航空政策の転換です。

 まず、あらゆる規制を取り払って24時間空港化を実現することから始めます。これによって、国際・国内線の旅客・貨物便受け入れ体制が強化され、日本のゲートウェイ機能が飛躍的に高められます。必然的に航空会社間の競争を促し、利用者の利便を高めます。さらに、地方空港では創意工夫を活かして躍進する機会が無限に広がります。道州制に向けて、特に州都となる都市周辺の地方活性化に大きな影響を与え、莫大な経済効果を発揮する期待が持てます。

 しかし、今回発表されている内容には、2つの点で不十分です。1つ目は、「アジア・ゲートウェイ」という名の通り、対象を最初からアジア路線に限定してしまっていることです。欧米路線は対象外になっています。2つ目は、対象空港が関西空港と中部空港であることです。地方空港どころか最も重要である羽田空港と成田空港が対象外になっています。このままでは、韓国の仁川空港や中国の各空港やシンガポールのチャンギ空港に重要なゲートウェイ機能が移ってしまい国益を損なう懸念があります。

 今後も小さな島国日本が経済大国で在り続けるためには、空を開放して物流・人流の拠点でなければなりません。オープン・スカイにむけた積極的な議論を展開し、「ゲートウェイ国家構想」の実現に向けて努力して参ります。