●税制改正法案が年度内に成立するかどうか、非常に心配になってきました。新聞等では揮発油税ばかりが取り上げられますが、私が最も気がかりなのは国際経済取引への影響です。『東京オフショア市場』というものがあります。その中の「外−外取引」(国外から調達した資金を国外で運用する取引)に係る預金等の利子非課税措置が失効してしまいます。その結果、マーケットへの影響は計り知れません。
⇒ 金融・資本市場の競争力強化を目指す日本の国際的信用が失墜。
⇒ 課税を避けるために、海外からの東京オフショア市場への資金流入が大幅減少。金融機関の資金調達や金融市場に大打撃。
揮発油税は2.6兆円(消費税1%相当)の話ですが、東京オフショア市場の規模は約23兆円です。財務金融委員会で所管している「所得税法等の一部を改正する法律案」は、なんとしても年度内成立させなければならないのです。