●「北朝鮮外交を慎重に進める会」を設立しました。この会は、「性急な日朝国交正常化」に警鐘を鳴らし、「対話と圧力」という対北朝鮮外交戦略の維持を訴える議員の会です。日朝協議の再開と米国のテロ支援国家解除の可能性という事態を受けて、与党内には日本政府の「北朝鮮経済制裁」を緩和または解除し、「日朝国交正常化」に踏み込むべきだという意見が広がりつつあります。この流れで議員外交によって事態を打開しようとする超党派の議員連盟も立ち上がっています。私は、北朝鮮政策において外交の二元化につながる議員外交には反対です。政府間の激しい駆け引きが行われている最中に、議員が北朝鮮に対して政府より融和的な姿勢をとることは厳に慎むべきだと思います。結果として政府交渉の足を引っ張ることになりかねないからです。また、過去の日本の北朝鮮外交の経験からも「圧力がなければ「対話」(成果)は引き出せないことは明白です。今の局面では、議会は毅然とした態度を示し、かつ、交渉は政府に任せるという姿勢が重要でしょう。