税制大綱に思う

 鳩山内閣は、平成22年度の税制改正大綱を閣議決定しました。たばこ増税や各種扶養控除の廃止・縮減などが決まり、子ども手当などの給付を差し引きしても、平成23年度以降、およそ1兆円の増税となります。

 鳩山首相は「政治とは税である。まさに、税が政治そのものだ」と述べられました。鳩山首相が「政治そのもの」と掲げる「税」。私もそう思います。ただし、首相は母親からひと月に1500万円の生前贈与を得ながら贈与税を払っていません。現時点で「脱税」であることに疑いはありません。

 ガソリンの税率を維持することに私は賛成です。税収や環境問題を総合的に勘案すればそうなります。しかし、「ガソリンを25円安くします」とはっきり書いた選挙ビラを信じて投票した有権者はどう思っているでしょうか。一方では「マニフェストに書いてあるから」とゴリ押しし、もう一方では「マニフェストの変更もあり得る」では何を信じてよいのやら。