初午大祭で想う

2月1日は【初午(はつうま)大祭】。二月の最初の午の日(一年の中で最も運気の高まる日)に稲荷神社で行われる伝統行事で、豊作、無病息災、商売繁盛を祈願します。

全国の稲荷神社で様々な行事が行われていますが、熊本城稲荷神社や高橋稲荷神社では「福餅まき」を行います。節分の「豆まき」とは異なります。他県ではあまり見られないそうです。

二箇所の稲荷神社を訪ねて福餅をまかせていただきました!周辺の住民、農家、会社経営者、学校を終えた子供達、小雨まじりの平日にもかかわらず元旦のような人出でした。皆が一生懸命に福餅を拾います。初詣もそうでしたが、自然な形での神社崇拝を確認させていただきました。

先の最高裁判決では、「神社の敷地が市有地であることは違憲状態」であるということでした。神道も宗教宗派のひとつであるという判決です。

しかし、神社の宮司も総代も布教活動はしていません。古くから神社は地域住民の生活の一部として地域に馴染み、伝統行事を通じて多くの国民の精神的支柱でもあります。

国民の自然な形での神社崇拝。神社崇拝や神道を他の宗教宗派とひとくくりにしたような判決には、あらためて違和感を覚えますね。

【写真】熊本城稲荷神社と高橋稲荷神社での福餅まきの様子。