防衛省は「防衛計画の大綱」を年末に改定します。
本来は「自民党改定案」に基づいて昨年末に改定するはずでしたが、政権交代により白紙になってしまいました。一年間の先送りになったのです。
なぜ先送りになったのか?
政権交代により「自民党改定案」は破棄されました。そうであれば、当然、「民主党改定案」に基づいた改定をするべきでしょう。
しかし、政権交代時に「民主党改定案」は存在しませんでした。
これが一年間の先送りが決まった理由です。
個々人の政策は別として、民主党内で合意できた安全保障政策はありません。
普天間飛行場移設問題が迷走に迷走を重ねることは、既にこの時点でわかっていたことです。
安全保障政策だけを見ても「政権担当能力がない」ことがはっきりしています。
今回はその話題ではなく、防衛省が「海上自衛隊の潜水艦を増強する方針」を固めたということに関することです。
現在の18隻から20隻に引き上げる。
中国海軍が沖縄本島と宮古島の間を通過した事案や尖閣諸島問題、北朝鮮軍の魚雷が韓国の哨戒艦を撃沈したというニュースもありました。
これらに対抗して、海自の潜水艦体制の強化は急務だっただけに歓迎します。
ちなみに、中国は既に60隻保有していることが確認できています。
今後、官邸や財務省に計画を潰されることがないように、また仕分けられることがないように注意深く見ておきましょう。