グーグルは中国のネット検索市場の30%以上のシェアを占めています。
中国のネット人口は年々増え続けており、中国人は検閲されていない情報へのアクセスを強く求めていました。
国民がアクセスするネットコンテンツに対する検閲を維持していたのは民間企業でした。
中国だけで活動している国内業者であれば、政府の制裁(事業者免許を更新してもらえない)が怖くて自己検閲を続けざるを得ない。
しかし、海外の業者であれば勇気と覚悟があれば拒否できる。
オリンピックや万博を通じて、グローバル化を受け入れざるを得ない中国が大きな岐路に立たされている事が垣間見れます。
また、多くの中国国民が政府への不信感を抱いていたのも事実です。
いわば、中国政府はネット世代の圧力とグーグルに屈したことになるのです。
以前、中国で商売をする時は「郷に入れば郷に従え」と書いたこともありますが、今回のグーグルの行動は、外国企業が中国でビジネスを行うときの新たな模範を示したと思っています。
(おわり)