防衛省言論統制通達について

入間航友会の会長(民間人)が式典で「民主党は日本を潰す気か」と挨拶したことに端を発します。この会長は過去の挨拶の中で、自民党に対する苦言も率直に話してきた方とのことです。

私は現在も年間20回程度自衛隊関連の行事に出席します。これまでに多くの民間人による挨拶を聞いてきました。自分も挨拶をしてきました。過去の日記を見ていただけたらわかる通りです。

この程度の挨拶をする会長は熊本にも大勢います。

私も来賓挨拶を依頼された場合には、自分の考えをしっかり述べます。言葉を選びつつも、はっきりと批判すべき事は批判します。今後もその姿勢を変えるつもりはありません。

私は民間人ですが、これからは自衛隊行事に呼ばれなくなるのでしょうか?

特定の個人を呼ばないとなると、出席者の思想信条を事前にチェックすることになります。これは憲法19条(思想良心の自由)違反です。また、挨拶の原稿をチェックするならば、これは憲法21条2項(検閲の禁止)に違反します。

仙谷官房長官は「民間人であろうとも施設の中では、表現の自由は制限される」と述べました。

北沢防衛大臣は「通達は撤回しない」と強調しました。

民間人である来賓の発言を管理することは言論統制です。通達の迅速な撤回を求めます。

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防衛省通達〔要旨〕

1.施設内での行事に部外団体が参加する場合

(1)隊員が政治的行為をしていると誤解を招かないよう要請すること。

(2)政治的行為をしていると誤解を招く恐れがれば参加を控えてもらうこと。

2.部外団体が主催する施設外の行事で隊員が挨拶をする場合

(1)隊員の政治的行為が制限されていることを部外団体に周知すること。

(2)政治的中立性が確認できないときは行事に参加しないこと。