「暴力装置」

暴力装置でもある自衛隊、ある種の軍事組織だから特段の政治的な中立性が確保されなければならない」昨日の参議院予算委員会での仙谷官房長官の答弁です。

野党議員から抗議を受けてすぐに謝罪しましたが、マックス・ウェーバー著の日本語訳が適切かどうかは置いといて、一般国民が視聴する国会での答弁としては極めて不見識だと思います。

「官房長官の本音が出た」そう思った人も多いのではないでしょうか。

 

【参考】マックス・ウェーバーは警察や軍隊のことを以下のように表しています。

独語版「Gewalt Apparat」、英語版「Organized Violence」

日本語版では「暴力装置」と訳されました。学術的には理解できなくもないですが、特に装置という単語が恣意的です。「政府により組織された武力」とでも訳すべきでした。結果としてこの意訳は一人歩きして革マル運動家によって好んで使用された歴史があります。

 

【写真】陸上自衛隊西部方面隊の観閲式にて。「暴力装置」は失礼(怒)!

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