尖閣諸島沖の中国船衝突事件をめぐるビデオ映像公開問題で、海上保安官に処分が下りました。
一色正春氏の「停職12ヶ月」の懲戒処分をはじめ、24人の保安官が処分を受けました。一色氏にとっては事実上の退職勧告であり、既に依願退職届けも受理されています。
国家組織が秘匿とした資料を公開したことについて、一定の処分が下ることは国家公務員として仕方がないでしょう。決して腑に落ちませんが・・・。
ところで、一方の処分対象者はどうなっているのでしょうか。中国人船長は「処分保留」のままです。那覇地検は何をやっているのでしょうか。
すべての発端は中国船の領海侵犯と公務執行妨害にあり、また那覇地検による船長の釈放にあることをお忘れなく。
那覇地検は勇気を持って「起訴」の判断をすべきだと思います。現実的には無理でしょうけどね。無条件釈放したことで二度と身柄が取れないことを自ら悔やんでもらいたいのです。
最終的には起訴猶予などの不起訴処分になるでしょう。そうなれば、衝突ビデオ映像は公判資料になる可能性も消滅するので、全編公開しなくてはなりません。
尖閣諸島で起こった事実を検証し、海上保安官が身体を張って日夜どれだけ頑張っているかを国民に知らせないといけません。処分された保安官の名誉のためにも。
【写真】ある校区後援会での報告会の様子。