ブリッジ・クライシス

形あるものはいつか壊れる。

道路・堤防・橋梁・上水道菅など公共建造物も例外ではありません。ここでは橋梁を取り上げます。崩落した場合には大変危険であり、経済にも大きな打撃を与えることになるからです。

コンクリートの耐用年数は50年から60年と言われています。ゆえに橋梁の多くの設計寿命は50年から70年となっています。

実際に、米国では1930年代のニューディール政策で数多くの大規模橋梁が造られましたが、50年後の1980年代から崩落が始まりました。1983年のマイアナス橋崩落が象徴的です。最近では2007年に崩落したミネアポリスのミシシッピ川に架かる州間高速道路のミシシッピ川橋が記憶に新しい111台の車が川に転落し13人が死亡、145人が重軽傷となりました。

米国世論の後押しもあり、米国は財源としてガソリン税率を上げて、橋梁の点検や架け替えに徹底的に取り組んでいます。副産物として景気対策にも大きな効果がありました。

一方、日本では米国に遅れること30年。1960年代後半(昭和30年代)の高度経済成長時代に大量の橋梁が造られています。2010年代は設計寿命50年を迎える橋梁が多数でて参ります。

ところが日本では、「コンクリートから人へ」「ガソリン税の引き下げ」「高速道路無償化」を公約に掲げる政党が政権を取ってしまいます。

(つづく)

【写真】4月の統一地方選挙に向けた事務所開きが行なわれています。

 

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