陸奥宗光『蹇蹇録』に学ぶ

我が国の外交力が問われています。

昨今の政府の対中・対露・対米外交を見ていると、まともな外交戦略はあるのかと疑問を抱かずにはいられません。

政権交代後に混迷極まった現代の「外交危機」をどう乗り越えればよいか。

現代と同様に、明治期に極めて危うい時期がありました。その際に日本は如何に危機を脱し生存を全うしたか、重なり合う歴史に学ぶ必要があります。

岡崎久彦著「陸奥宗光の『蹇蹇録』に学ぶ明治の外交力」が先月刊行されましたので読ませていただきました。

『蹇蹇録』とは、日清戦争について当時の外務大臣であった陸奥宗光が記した回想録です。

日本は世界列強による帝国主義の荒波を乗り越え、現在の強固な民主主義の基礎を築きました。伊藤博文、陸奥宗光らが他国からの干渉に如何に対応してきたかを学ぶには大変参考になります。

「帝国主義」は過去のものではありません。

過去の日本の成功の裏には、幸運もあったし、相手国の失敗もありました。ひとつだけ言える事は、政府が知恵と勇気を搾り戦略を立て、国民が政府の戦略を理解し、総力をもって対応したということ。

今の日本で同じことができるかどうか・・・

現代の帝国主義に対して、我が国は戦争ではなく外交をもって対峙していかねばなりません。国政に携わる政治家に求められるのは、まず「外交力」と「覚悟」であろうと思います。

【写真】各地域の後援会で総会を開催していただいております。

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