土木技師・八田与一

東日本大震災に対する台湾からの義援金は官民合わせて160億円を超えています。民間からの小口が多いとの事です。比較すると失礼ですが、これは米国と同等の額になります。人口は米国・約2億7千万人、台湾・約2000万人。台湾の平均月収は約13万円です。

台湾人の親日的感情は一朝一夕のものではありません。

金沢出身の土木技師である八田与一(はったよいち)

日本での知名度は低いですが、台湾の中学校の教科書にはその功績が紹介されています。1910年に台湾総督府にわたり、当時アジア最大であった「烏山頭ダム」を台湾南部の台南市に完成させました。その結果、不毛だった嘉南平野は台湾有数の穀倉地帯に生まれ変わりました。

先日の5月8日、八田与一の業績を顕彰する「八田与一記念公園」が台南市に完成し、馬英九総統も出席してオープン記念式典が行なわれました。先の大戦で戦死した八田与一の銅像は、既にダムの近くの丘に作られており、墓前祭が毎年盛大に行なわれています。

菅首相は4月11日、米国・英国などの世界各国7紙に義援金に対する感謝広告を出しましたが、台湾は対象から外されました。中国共産党への配慮があったことが予想されますが、とても残念なことです。(その後、日本の民間団体が台湾の新聞に感謝広告を掲載しています)

今年11月に行なわれる熊本県立大津高等学校の修学旅行が台湾に決定しました!県立高校で初のことであり大変喜ばしいことです。

これからも日本と台湾の絆を大切にしたいと思います。

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