ぶれない米国の姿勢

5月1日、ウサマ・ビンラディン容疑者は米軍特殊部隊によって殺害されました。

パキスタンに潜伏していたウサマ。その殺害作戦の一部始終は、ワシントンの一室でオバマ大統領ら関係者によってリアルタイムでモニターされていました。

旅客機をハイジャックして、罪なき乗客とともにビルに突っ込むことで自らの正当性をアピールする。そんな理不尽極まる手法を選択するテロリストに対しては、きっちり落とし前をつけるのが米国の強い意思でした。

2001年9月11日の米国同時多発テロによって、ウサマ「捕捉」指令から「殺害」指令に変更になります。

途中、共和党から民主党へ政権交代がありました。民主党の中でもオバマはリベラル左派。イラクからの米軍撤退や「核なき世界」演説など、ブッシュの軍事戦略をことごとく転換(チェンジ)してみせました。

ロイターによると、政権交代からウサマ殺害に至るまでの米政権の軌跡は決して直線的ではなく、国家安全保障政策の変更も含んだ曲折と混乱の連続だったようです。

それでも、ウサマ・ビンラディン殺害作戦は実行されました。

毅然とテロリストに立ち向かい、無差別テロは許さない強い意思。政権が変わってもぶれてはいけないことがある。世界各国が米国の対応を注視していました。

残念ながら日本の場合はそうはいきません。

政権どころか首相や大臣がコロコロと変わるたびに政策も大転換してしまう。もちろんダメなものはダメ。早く見切りをつけることも大事です。しかし、継続性があるものは「前任者のことだから」と全否定してはいけません。特にそれが国家間の問題や国際的な課題であれば尚更のことです(例:普天間飛行場問題)。

米国のぶれない姿勢には学ぶところがあるという話でした。

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