日韓図書協定は拙速

昨年11月、日本政府と韓国政府は、日本による韓国併合から100年を機に、朝鮮王朝時代の国家行事を記録した「朝鮮王朝儀軌」などの朝鮮半島由来の古文書1205冊を韓国側に引き渡すとした「日韓図書協定」に合意しました。

この件について、5月27日、参議院本会議で採決が行われ、自民党は反対したものの、民主党、公明党、みんなの党、共産党、社民党などの賛成多数で可決され承認されてしまいました。

引き渡しそれ自体には反対ではありません。しかし、現時点の合意には問題があり慎重に審議をするべきでした。理由は以下の点です。

  1. 韓国側が所管している日本の様々な文化財の取り扱いが決まっていない中で、日本側だけが一方的に文化財を引き渡すのは不平等
  2. 東日本大震災以降、日本の竹島および周辺で、韓国による不誠実な行動が顕在化している(みのる日記「卑怯極まりない行為」、「【重要】竹島周辺情報」を参照)
  3. 直前の5月24日、韓国の国会議員3人がロシアの査証を取得して、北方領土の国後島に上陸している。3人は「独島領土守護対策特別委員会」に所属し、勝手に領有権を主張する竹島の不法占拠を強化することが狙い

またしても、国際社会に誤ったメッセージを発信してしまいました。すんなりと採決・承認してしまうことで「日本は領土問題について興味がない」そう思われています。

そもそも、民主党政権に国民や領土や主権を守る意思が希薄だと言い続けてきました。残念ながら、一日延命すればするほど、日本の将来に禍根を残していく政権だと言わねばなりません。

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