「ふるさと納税」の思わぬ効果

「ふるさと納税」が急増しているのと報道がありました。

住民票のない自治体へ寄付することで、寄付した額のほぼ全額が税額控除されるという、平成20年5月に導入した制度です。

私が政治家になる前の論文で発表した政策「郷土還元税」とは多少制度設計が異なるのですが、「郷土を思う気持ちを税で表す」という趣旨は同じです。

【東北被災地3県(岩手、宮城、福島)における実績】

  • 平成21年度は、350万円
  • 今年3月11日からの3ケ月間で、約3億円・・・驚きました!

これは県自体への寄付額であり、市町村(統計が取れませんが)を合わせると、約5億円ほどではないかと推測されます。例年の100倍を超える額です。

「生まれ育った福島のために使ってもらえれば幸いです」

このような言葉が申込書記述欄に添えられているそうです。導入当時は「義捐金」を目的として、「ふるさと納税」を活用することを想定していませんでした。

また、出身者以外の人でも税額控除を利用できます。これが金額が増えた理由です。私はこの部分は制度的に問題ありと思っていましたが、思わぬ結果を招くことになりました。「想定外」の出来事でした。

導入にあたり批判も多く、まだまだ改善したい点の多い制度ですが、東日本大震災が発生した今は、「ふるさと納税」を創設しておいて良かったと思っています。

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