民主党代表・菅直人氏(参議院予算委員会にて)
- 「財源にやや見通しの甘かった部分があった。不十分な点があったこと国民に申し訳ないとお詫びしたい」
民主党幹事長・岡田克也氏(幹事長・国対委員長会談にて)
- 「見通しの甘さを国民に率直にお詫びしたい。再度その必要性を検討する必要がある」
7月22日、民主党の最高責任者である二人は平成21年衆院選マニフェスト(政権公約)について素直に陳謝しました。
私の手元には、当時の「マニフェスト」があります。
- 子ども手当は一人月2万6000円、2011年度から満額支給
- 公立高校の授業料は2010年度から無償化
- ガソリン税など暫定税率を2010年度に廃止し2.5兆円の減税
- 高速道路無料化は2012年度に完全実施
- 農家への戸別所得補償は2011年度から行う
一部実現している政策も、今後の見直しに向けた各党との協議を「拒否しない」ということです。
ほとんどが「絵に書いた餅」だったことを認めた格好です。
自らの非を認め、率直に謝罪したところは評価します。
しかし、政策に期待して投票した有権者の感情はどうでしょうか。
「だました」ほうが悪いのか、「だまされた」ほうが悪いのか。
政権交代してわずか2年。
政権の公約である「マニフェスト」を謝罪した以上、政権は東北大地震支援策に目途がつき次第、なるべく早く衆議院解散・総選挙を行う義務があるのではないでしょうか。
【写真】世界文化遺産への登録が決まった平泉・中尊寺。