南スーダンPKO派遣の是非

東日本大震災における自衛隊の目覚しい活躍は記憶に新しい。

ここに来て、自衛隊に新たなミッションが検討されています。

南スーダンへのPKO派遣です。

国連平和維持活動(United Nations Peacekeeping Operations)とは、紛争当事国に対して各国部隊で編成した「平和維持隊」による停戦監視や警察活動、復興・開発、行政支援活動のことを言います。

現在、我が国はハイチに陸上自衛隊の施設部隊を中心とする隊員を派遣し、ガレキの除去、道路補修、施設建設等の業務を実施しています。これは国連の要請に対して震災前の2月5日に閣議決定されたことです。

さて、南スーダンへのPKO派遣ですが、今回は疑問を覚えます。理由は以下の通りです。

  • 自衛隊は東日本大震災で約10万人を派遣。近畿地方に直撃した台風災害にも派遣。自衛官のメンタルケアもあり恒常的にマンパワーが不足。
  • 治安情勢が安定していないにもかかわらず、武器使用基準緩和に向けて議論されている様子が全くない。
  • 南スーダンの国土は日本の1.7倍。舗装道路は60キロしかなく、派遣に係る予算と業務内容は未知。自衛官300人が数年駐留しても、砂漠にバケツで水をまくようもので効果がない。

今は国際貢献よりも、南スーダンの復興よりも、我が国の復興が最優先ではないでしょうか。他国の心配をしている場合ではないということです。

さらに、このまま派遣すれば、不安定な治安情勢により殉職者が出る可能性があります。精強かつ強靭な陸上自衛隊ですが、今回は既に相当な苦戦が予想されます。

過去の日記にも書きましたが、我が国に最も適した国際貢献は、インド洋における海上自衛隊補給艦による給油活動でした。

我が国のシーレーン防衛に寄与し、戦闘による犠牲者もなく、年間経費は50億円から70億円程度。海自の給油技術は世界中から極めて高い評価を得ていました。

「前政権が決めたことだから中止」

こんな理由で撤退させた事実が未だに理解できません。

私は自衛隊を応援します。どうしても実施するならば、武器使用基準を他国並みに緩和し、防衛予算の大幅拡充を求めます。

制服自衛官は命ぜられたら命懸けでやるしかないのです。

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